大腸検査 Q & A


 このQ&Aは、患者さまから受けました質問の中から選んで掲載いたしました。


 Q. 注腸検査と大腸内視鏡検査はどう違うのですか

 

 Q. 便の検査で便潜血陽性と言われましたが、どうすればいいですか

 

 Q. 若い頃から痔があり、排便の時にいつも出血するのですが一度検査した方がいいですか

 

 Q. 大腸内視鏡検査は痛そうだし怖いのですが

 

 Q. 大腸内視鏡検査の時間はどのくらいかかりますか

 

 Q. 大腸内視鏡の太さはどれくらいですか

 

 Q. 大腸内視鏡検査を行う上での1日の流れを教えてください

 

 Q. どのように検査を予約すればいいですか

 

 Q. 大腸の検査当日の服装はどうすればいいですか

 

 Q. 大腸ポリープを切除した後、気をつけることはありますか

 

 Q. 大腸の検査後の食事で、何か気をつけることはありますか


 

 


Q、注腸検査と大腸内視鏡検査はどう違うのですか


A、注腸検査は、肛門からバリウムと空気を入れてX線にて病変の有無を確認する検査です。

  一方、大腸内視鏡検査は、肛門より内視鏡を挿入して病変の有無を確認する検査です。

  注腸検査の特徴は、細かい病変(かなり小さなポリープなど)まで発見できること、

  大腸内視鏡検査の特徴は、検査時にポリープを発見したと同時に切除も可能であることです。

 

 


Q、便の検査で便潜血陽性と言われましたが、どうすればいいですか


A、便潜血陽性というのは、胃腸の中においてなんらかの原因で出血し、それが便に付着する

  ことによります。必ずしもポリープなどがあるとは限りませんが、その可能性が高いとい

  うことになりますので、検査を受けたほうがよいと思います。

 

 


Q、若い頃から痔があり、排便の時にいつも出血するのですが一度検査した方がいいですか


A、大腸の検査をお勧めします。
  特に、痔のある方は排便時に出血していることが多いので、新たな病気(例えば、大きな

  ポリープや癌)による変化に気づきにくいため定期的な検査をしたほうがよいと考えます。

 

 


Q、大腸内視鏡検査は痛そうだし怖いのですが


A、肛門から大腸内視鏡を挿入しますので、若干の違和感はあります。
  しかし、当院では静脈麻酔を使用してから検査を行いますので、痛みはほとんどありません。

  また、患者様の心拍数や血液の酸素濃度を管理しながら検査を行いますので安心して検査をして

  いただけます。

 

 


Q、大腸内視鏡検査の時間はどのくらいかかりますか


A、大腸の形により多少の個人差はありますが、大腸の観察だけなら15~20分ぐらいで終了します。
  また、ポリープを切除する場合でもポリープの数にもよりますが、30分程度で終了します。

 

 


Q、大腸内視鏡の太さはどれくらいですか


A、内視鏡の直径は約12mmです。以前に比べかなり細くなりました。

 

 


Q、大腸内視鏡検査を行う上での1日の流れを教えてください


A、大腸内視鏡を行う前日より準備が必要になります。

  前日の朝食より3食すべて検査食を食べて(注1)、午後8時に下剤を(200ml)飲んでいただきます。

  さらに、検査当日の朝にご自宅で洗腸液(1800ml)を2時間ほどかけて飲んでいただいた後、昼12時

  ごろ当院に来院していただきます。

  大腸内視鏡検査は午後より行います。(注2)
  検査終了後は1~2時間ほど休憩していただき、医師による検査の説明後に帰宅となります。


            検査前日       検査当日
    ←―――――――――――――→←――――――――――――――――――――→
   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
     ↑  ↑  ↑    ↑         ↑         ↑    ↑
    朝食 昼食 夕食  下剤を内服  洗腸液内服     検査  検査の説明後、帰宅
     の3食に検査食

 

   注1 検査食が口に合わない方は他の方法もありますので御相談下さい。
   注2 大腸内視鏡検査は基本的に午後に行っていますが、時間の都合が付きにくい方は御相談下さい。

 

 


Q、どのように検査を予約すればいいですか


A、基本的に来院していただき、検査日や時間を患者さんと相談して決定します。

  また、来院していただくのは検査方法や検査を行う為の準備の説明などを行うためです。

 

 


Q、大腸の検査当日の服装はどうすればいいですか


A、自分がリラックスできる服装で結構です。
  ただし、検査の時には検査着に着替えていただきます。
  検査着は、大腸検査用の検査着を着用していただきますのでご安心下さい。

 

 


Q、大腸ポリープを切除した後、気をつけることはありますか


A、切除したポリープの大きさや傷口の大きさにもよりますが、切除後約5日ぐらいは腹圧のかかること

  (例えば、重たい物を持ち上げたり、排便時無理に踏ん張ったりすること)は避けるようにして下さい。

  アルコールも切除後5日間ぐらいは極力避けるようにして下さい。

  また、排便時に出血していないか確認するようにして下さい。その他、通常の日常生活において特に

  制限されることはありません。当然、過度の肉体労働以外は仕事も可能です。

 

 


Q、大腸の検査後の食事で、何か気をつけることはありますか


A、大腸の検査は主に注腸と大腸カメラの2種類ありますので分けて説明します。

  注腸の場合は検査後特に食事の制限はありませんが、バリウムを使用していますので便秘気味の方は

  下剤の服用を忘れずにして下さい。

  大腸カメラの場合はポリープの切除を行ったかどうかで変わります。

  ポリープの切除を行わなかった場合は注腸と同様に特に制限はありません。ポリープの切除を行った場合は

  脂肪分の少ない消化のよい食事をお勧めします。

  また、ポリープの切除を行った場合アルコールは控えるようにして下さい。